★防災・減災に関する調査・教育・研究



ここでは,防災・減災に関する取り組みを紹介しています。
 
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活動実績一覧(講演,研修会,ワークショップ等)

 実績一覧は移動しました。こちらからご覧下さい。
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★防災・減災に関する講演・活動支援実績からもご覧いただけます。



2017年度の取り組み内容


2016年度から2018年度にかけて科学研究費補助金の内定を頂き(2016/04/01時点),以下の研究を実施する予定にしています。

◎科学研究費補助金 基盤研究(C) (研究期間:平成28年度〜30年度,研究代表者:小林祐司)
 「災害リスクを許容し,対応力を備えた家庭・学校・地域のコミュニティ形成と実践」



2016年度の取り組み内容

2016年度から2018年度にかけて科学研究費補助金の内定を頂き(2016/04/01時点),以下の研究を実施する予定にしています。

◎科学研究費補助金 基盤研究(C) (研究期間:平成28年度〜30年度,研究代表者:小林祐司)
 「災害リスクを許容し,対応力を備えた家庭・学校・地域のコミュニティ形成と実践」

New!! 『おでかけ「防災減災カフェ」』実施希望の募集をしています。実施にかかる費用は無料
   ※体験型の講座/先着順・年間5〜10件程度/簡単な意識調査などにご協力頂くなどの条件があります。

本年度は,臼杵市内の小学校保護者,小学校,自治会向けのアンケート調査を実施し,防災意識に関する傾向などの調査を行なっています。


2015年度の取り組み内容

2016/03/28追記
最終年度の実績報告書のとりまとめが終了しました。3年間の研究でいかに持続させるかなど,取り組みの上での課題も明らかにできました。3カ年概ね順調に研究の遂行ができました。一部では当初の予定より大きな成果が得られた点もあります。成果の概要はいずれこちらに掲載されるものと思われます。次年度以降も「防災減災カフェ」定期的に開催したいと思います。
学長戦略経費の報告も完了しました。次年度以降も活動が継続できるといいのですが・・・という不安を持った年度末でした。。。



2015年度は科学研究費補助金の最終年度にあたり,昨年度から計画していた「防災減災カフェ」を定期的に開催し,リスク共有化のための最適な手段について検討を行います。平成27年度大分大学学長戦略経費(「地域課題解決型」若手研究者支援プロジェクト)にも採択頂きました。

◎科学研究費補助金 基盤研究(C) (研究期間:平成25年度〜27年度,研究代表者:小林祐司)
 「子ども達を中心として,学校・家庭・地域で自然災害のリスクをいかに理解し共有するか」
◎平成27年度大分大学学長戦略経費(「地域課題解決型」若手研究者支援プロジェクト)
 「災害レジリエンス向上のための地域コミュニティの課題把握と方策検討 〜防災・減災に対する住民意識と地域の自律分散性評価をもとに〜



2014年度の取り組み内容

※2014年度は以下の研究助成を受け,地域での防災教育支援と課題把握を行っています。

◎科学研究費補助金 基盤研究(C) (研究期間:平成25年度〜27年度,研究代表者:小林祐司)
 「子ども達を中心として,学校・家庭・地域で自然災害のリスクをいかに理解し共有するか」
◎2014年度大分大学学長裁量経費「社会連携プログラム
研究期間:平成26年度,研究代表者:工学部・小林祐司)
 「持続的な防災教育・活動支援の展開によるレジリエンス強化2014



2013年度の取り組み内容(学校における活動を中心に)

2013年度も”子ども達の命を守るため”の取り組みを,学校を中心に家庭,地域へ波及させるための活動を行います。また,地域のニーズに最大限応えるためにも,地域課題の抽出・検証も行ってまいります。

昨年度から実施に向けて検討して(あたためて)きました「キケン認知の4W1H」シートを活用した,1日の生活の中でのリスク点検を実施したいと思っています。

※2013年度は以下の研究助成を受け,地域での防災教育支援と課題把握を行います。

◎科学研究費補助金 基盤研究(C) (研究期間:平成25年度〜27年度,研究代表者:小林祐司)
 「子ども達を中心として,学校・家庭・地域で自然災害のリスクをいかに理解し共有するか」
◎高橋産業経済研究財団(研究期間:平成25年度,研究代表者:小林祐司)
 「自然災害を想定した学校・家庭・地域間のリスクコミュニケーション構築に関する研究」
◎2013年度大分大学学長裁量経費「重点領域研究推進プロジェクト」
研究期間:平成25〜27年度(予定),研究代表者:工学部・小林祐司)
 「防災・減災プラットフォームの構築と防災教育・調査研究の新展開」


実施済み・実施中の取り組みのご紹介】

防災ワークショップ用のワークシート作成

採択頂いた研究テーマの内容でもある「一日の生活を見直し,リスクを検証する」ためのワークシートを作成しています。左は簡単な災害時の対応を点検する内容。右側は一日の生活を見直す内容。去年から準備していた「キケン認知の4W1H」の簡易版です。



このシートの裏面はブランクになるので,↓こんなやつもつくりました。
これは災害時に必要な情報のあれこれをチェックするためのものです。


これらは今後のワークショップでも活用する予定です。


2013.10.10〜10.11&10.15〜10.16 日岡小学校でのWSまち歩きと防災マップ」

今回は,5年生の二つのクラスでまち歩きと防災マップづくり,そしてDIGを行いました。
自宅から学校までの通学路やふだん遊んでいるところのキケンを点検しました。
ふだんの生活の中には多くの危険箇所があることを理解してもらえたと思います。このような活動の大事なところは,次のステップをどうするか?・・・だと思います。このマップが完成ではなく,これをどのように使い,地域に情報発信していくのか。また,「もの」や「こと」だけではなく,「ひと」の視点を加えて,本当に使える防災マップへ発展させていくことが大事ですね。




2013.07.16 保戸島小学校 「防災問診票」とお家のキケンを点検(Home-DIG)


「お家の人と考える防災問診票」については,今年始めて実施をしました。保護者と児童相互で,災害に関する知識や意識の違いを明らかにしようとするものです。短時間でできるバージョンもあります。
それから,いつもの「Home-DIG」も実施しました。やはり身近な環境の改善が,防災の第一歩なのだと認識した次第です。





2012年度の取り組み内容(学校における活動を中心に)

2012年度は集落における調査と詳細な避難経路に関するシミュレーション,学校や地域における防災教育支援などを実施しました。
※2012年度は大分大学学長裁量経費を措置頂き,地域における防災・減災の取り組みを推進してきました。


実施済みの取り組みのご紹介】

2013.3.20 臼杵小学校(臼杵市)の子供会にて「Home-DIG」

本年度締めでもある,最後の取り組みを臼杵市にて行いました。今回は,子供会の児童と保護者(大人21名,子供33名,22のご家庭)に参加を頂き,「お家のキケンを点検」(Home-DIG)を実施しました。(前段としての講話も実施。)
津波対策も当然大事ですが,津波から逃げるにも身近な家庭のなかの地震対策がしっかりとられていなければなりません。ということで,身近な環境の改善を訴えている私としても,家庭のなかのリスク認知をしっかりとしてもらい,家庭のなかで共有してもらうことは,最初の取りかかりとしても,非常に有効ではないかと思っています。
この結果を家庭でしっかり考えてもらい,対策・改善に結びつけて頂くこと。また,定期的に点検を行っていくことも大事です。そして,様々な防災対策へ結びつけて頂くことを期待します,


※OBSさんにも取材に来て頂きました。
 「臼杵市で親子で学ぶ防災教室」(リンク切れ注意)

2012.11.15 名護屋小学校・森崎分校(佐伯市) 「Machi-DIG」

11/15に佐伯市蒲江の名護屋小学校にて,「Machi-DIG」と題して,子ども達とのワークショップを行いました。これまで名護屋小学校・分校の子ども達は,家庭,学校の危険認知の取り組みを行ってきています。本年度最後のワークショップは「まちのキケンを点検」という,いわゆるまち歩きです...。しかし,名護屋小学校は校区が広いため授業日に学校外に出てまち歩きを行うのことは,ほぼ不可能です。そこで,担当チームの学生諸君が各集落の写真を予め(地区をまんべんなく)撮影し,その写真から危険認知と解決策を考える機会としました。


写真に映り込んでいる街の様子をほぼ全て認知しており,その中から危険要素を抽出し,なぜキケンなのかを考えていきました。また,イマジネーション・ゲームということで,津波発生を想定し,遊んでいるところから安全に避難できるか?キケンなものはないか?などを児童は考えました。
低学年から高学年までまとめてワークショップを行ったため,多少の個人差はありましたが,まとめの発表や成果物も立派に出来上がり,子ども達にとっても良い体験になったのではないかと思っています。ここで指摘された内容などがよりわかりやすく地域の方に見てもらえるような形に大学側で取りまとめられればと思っています。
このような取り組みを続け,子ども達自身が地域へ貢献できるようなものへと発展させていくことが,地域独自の災害文化を根付かせていく上でも重要なことと考えています。


2012.9.6 松浦小学校(佐伯市)での講演と防災教育実践委員会

8/3〜8/5の間行われた地域防災キャンプの鶴見・地松浦地区にある松浦小学校で講演会に呼んで頂きました。
まず,「災害はなぜ起きるのか」から始まり,自然災害のリスク,地震や津波のメカニズム,どう備えるべきかなど,現在私が考えている内容などの紹介をしました。その一つが「危険認知の4W1H」です。詳細は別途示すこととして,この講演会でも,学校を中心にして,家庭,地域が連携していくことが重要であることをお伝えしました。特に「保護者と子ども達の信頼関係」,これが重要であること。
終了後は,松浦小防災教育実践委員会に出席いたしました。


防災の講演会では,子ども達に感想を書いてもらいます。そして,児童の感想を見て頂いてた上で保護者にも感想を書いてもらうやり方を続けています。私の話がどうこうではなく,子ども達が災害や防災をどう捉えているのか。それを保護者はどう感じるのか。
信頼関係というのは,こういうことの積み重ねだと思うのです。

2012.8.3-8.5 鶴見地域防災キャンプ(佐伯市)

大分県教育委員会が主催の地域防災キャンプが実施されました。
防災キャンプについては,大分県内の各メディアにおいてかなり取り上げて頂きました。
※西日本新聞さんはこちら

体験活動①   ID作成,災害時に必要な情報
体験活動②〜③ 町の危険箇所を探せ!
講話
体験活動④   避難所での健康管理
体験活動⑤   避難所運営訓練 
体験活動⑥   サバイバル術を学ぶ
体験活動⑦   救急救命
体験活動⑧   夜間避難訓練
体験活動⑨   「鶴見防災サミット」を開こう
※その他,朝食,夕食,非常食体験,段ボールで間仕切り...etc


2012.7.4 名護屋小学校・森崎分校(佐伯市) 「School-DIG」

今回は,児童と先生方,そして大学とが協働で,地震を想定した学校内の点検を「School-DIG」と題して実施しました。前回からの流れとしては,前回=「お家のキケンを点検」。今回が「学校のキケンを点検」となります。前半(ステップ1)では学校内をどうまわるかなどの「作戦会議」。その後は「学校を探検」ということで,校内を歩き,キケンなものをチェックし,デジタルカメラで写真を撮影,さらにはメジャーを使い"もの"の高さなどを測定しました。後半(ステップ2)は「キケンを点検」ということで,ステップ1で把握した危険箇所を校内の見取り図に記入したり,シールや印刷した画像を貼り付けたりする作業を行いました。また,危険箇所の対策などを考え,最後に発表を行いました。
約3時間にも及ぶ取り組みを児童達は一生懸命取り組みました。大人でも大変な作業を元気に,根気よく取り組んだみんなに拍手を送りたいと思います。成果物である,「チェック箇所の見取り図」と「まとめ」は学校の方に貼りだしていただく予定になっています。
今回の成果は,学校の中を安全な環境にしていくという第一歩でもあります。今後は,次の点検までにどれくらい改善されているかがポイント。すなわち,"モニタリング"が重要ということになります。しかし,一気に問題を解決することは費用の面や労力からも現実的ではないことは事実です。できるところから改善を行っていくきっかけになればと考えています。改善には先生達の力だけではなく,保護者や地域が加わり協力して進めていくことも一つの手段でしょう。



<次回は...>できれば,秋には「Machi-DIG」(まちのキケンを点検)を行いたいと考えています。これには通学路などの検証も含められればと思います。


2012.6.24 名護屋小学校・森崎分校(佐伯市) 講話&「Home-DIG」

今回は,「お家のキケンを点検」と題して,児童とお家の方で考えてもらう「Home-DIG」を実施しました。
お家の見取り図を描いてもらい,固定されていない家具やその他の家具,窓ガラスの位置などを「図上」で確認します。その後,用意したシナリオを2つほど提示し,お家の中がどんな状況になっているかをイマジネーション・ゲームと題し,考えてもらいました。また,他に考慮すべきこと,注意すべきことなどを説明しました。さらにこれで終わりではなく,お家に帰ってから図上では気付かなかったキケンなものがないかを確認してもらうようにお願いをしました。このような取り組みを通じて,子どもと保護者の間で共通認識を深め,お家のなかの環境改善に役立てていくことが重要です。

(その後)
自宅に帰ってから,「気がつかなかった危険箇所が多くあったことに気づいた」や「早く改善しなければ」などの感想を寄せていただきました。自宅の環境改善というのは「重い腰を上げる」ようなもので,なかなか進まないものです。しかし,避けても通れません。このような取り組みを行うことで,家庭内で共通認識が深められ,災害時に意識的に危険箇所から離れるという行動を喚起することにもつながっています。継続的な取り組みを期待します。



2012.5.30 名護屋小学校・森崎分校(佐伯市) 講話

災害や身近なキケンについてのお話をする機会をいただきました。ブロック塀や瓦(当日持参しました)など,実際にどれくらい重いのかなど,体験を通じないとわからないキケンも多くあります。また,災害が来たときにはなにもできないことを説明し,事前の準備,点検がとても重要なことを子ども達は理解しました。家庭,学校,地域の点検をすることが大事だともお話をしました。






2011年度の取り組み内容

2011年(平成23)年度に佐伯市沿岸部の小学校を有する集落を対象として,津波被害を想定した防災・減災性能評価地区カルテの作成を行いました。県の想定する津波高さ(今回見直しされた最高高さも含む)などを参考に,住宅の浸水可能性や避難経路,避難地・場所などの問題点を整理しています。
地区カルテの作成と地域への研究成果の還元を2012年度は進めていく予定です。

【調査対象集落】
 旧上浦町:浅海井
 旧鶴見町:吹浦,地松浦,大島
 旧米水津村:浦代浦,色利浦
 旧蒲江町:畑野浦,楠本浦,竹野浦河内,西野浦,蒲江浦,猪串浦,森崎浦,丸市尾浦
 ※地区カルテは,一集落概ね8ページ前後のボリュームです。



本件に関しましては,宛ご連絡下さい。



震災から1年を迎えて。

 災害は社会システムの欠陥を露呈する ー 。

 地域との繋がりも社会システムの一部でしょう。防災・減災には様々な主体が協力して取り組む必要があります。住民と行政の信頼関係構築,学校と家庭,そして地域の連携,調査結果の地域へのフィードバックなど,すべきことが山積しています。
 ここ九州大分は,南海地震+日向灘地震による津波被害が懸念されています。過去幾度も津波に襲われた東北地方でさえ,あのような甚大な被害が発生しています。我々は,地震,津波,風水害などの自然からの驚異(Hazard)に対して,いかに脆弱性を克服するが問われています。この脆弱性を最小化,極小化することで被害を軽減することができます。これは危機管理の基本的な考え方であり,減災の考え方も同様です。防災とは100%被害を防ぐことで,これはまず不可能。被害を軽減するところ=減災から,究極の目標である防災へ繋げる必要があります。このためには,災害に対する正しい知識や災害時にどのような心理に陥るのか,どういう行動を取るべきなのかなど,様々な視点からの教育が必要になります。多くの積み重ねや取り組みの継続が極めて重要で有り,いつくるかわからない災害に対して向き合うには,その地域独自の「災害文化」をみんなで築き上げていくことが求められます。このなかで学校を中心に,家庭,そして地域へと活動の場をひろげることが効果的であると考えています。市民と行政の信頼関係も重要で,これも取り組みを通じて信頼関係を構築,再構築せねばなりません。
 持続的な都市と地域環境。この「持続的な」は都市計画を研究する者にとっては大事なキーワードですし,難しいテーマでもあります。しかし,この「持続的な〜」を実現するには,人が居てこそです。多くの命を守るための教育,文化の形成。これこそが持続性の根底にあることを認識しなければなりません。

  「都市計画だから~。」 − そういう枠組みを超えた教育,研究を。
 震災から一年。そう想いを新たにするのであります。

2012.3 小林祐司